簿記2級を独学で一発合格したダメリーマンの体験記
2016/06/08
はじめに
このブログは、私が日商簿記検定2級をサラリーマンとして働きながら、
独学で勉強して、一発合格できたときの体験記となります。
まずは、私が日商簿記2級を独学で合格しようと思い立ったきっかけからお話します。
結構長い経緯がありまして、噛み砕いてお話すると20代の頃は自分の好きなことばかりやって生きていました。
好きなことをやり続けたその結果、生活できるくらいのお金を稼げたらいいな...と
ぼんやりとしたイメージの中で生きていました。
そんなのほほんとした考えでやっていくうちに、気が付けば30代に突入していました...
そして結婚を機にようやく「脳内お花畑」から「現実世界」へ引き戻され、真面目に働く決心がついたのでした。
ですが今まで自分の将来について、まともに考えもせずその日暮らしでやってきましたので、
職も転々としてキャリアも資格もコネもない状態でした。
そんな逆境にもめげず地道に就活を続けたところ、運良く正社員で採用されました。
嬉しさも束の間でした。
その会社は、よくある零細の
ブラック企業
だったのです。
世の中そんなに甘くないですね...
独身時代でしたらすぐに辞めていたと思います。
しかし今までとは違い、結婚をして一家の大黒柱となったわけですから
辞めるに辞められない現状があったのです。
ブラック企業から脱出するために
ブラック企業の社長に毎日どやされ続けかながらも、
私はどうにかしてこの状況を変えたいと考えていました。
そこである一つの答えに至ったのが、
「簿記の資格を取って転職して食いっぱぐれのない税理士を目指してみよう」
という考えでした。
唐突かもしれませんが、妻にはそれくらいの安定した収入が欲しいと言われていましたし、
それが鼓舞されるような形となって自分もなんとかしてキャリアアップしたくなったのです。
まったくの未経験からの試験勉強でした。
まず手始めに、日商簿記3級から受けてみようと考えました。
書店へ行き過去問を買ってきて、しばらく勉強してみると
「なんだ、結構簡単じゃん」と感じるくらいでした。
これなら本番も余裕があるなと思っていましたが、落とし穴がありました。
試験一ヶ月を切って申込みをしたのが間違いでした...
申込みをしようとした日は、既に締め切りから3日が経過していました。
つくづく自分の詰めの甘さに嫌気がさしましたね。
こんなことじゃいつまで経っても税理士試験なんて受ける日が訪れるわけがない!
と気合いを入れ直して、いきなり次のレベルの日商簿記2級を受けることにしたのです。
そこから悪戦苦闘の日々が始まりました。
3級とはレベルが違い、始めは工業簿記を理解するのに苦労しました。
試験なんて高校受験以来なので頭がプスプスとオーバーヒートしてしまいました。
でも、ブラック企業の社長から1日でも早く離れたいという一心で必死に勉強しました。
そして、その努力が報われたのかサラリーマンとして働きながら、
3ヶ月勉強したのち、試験は一発で合格できたのです!
その後、諸事情により税理士試験を受けるところまで行きませんでしたが、
見事転職に成功して、今では前職を上回る収入を得られるまでになり
結果的にキャリアアップという形になりました。
これから独学で簿記2級を受ける方へ
簿記2級の合格通知を手にしたときは、あまりの嬉しさに妻とハイタッチして心から喜び合いました。
ブラック企業で毎日遅くまで働きながら、独学で合格率30%(平均)の難試験に一発合格できた
という体験は、私を1人の人間として一回り大きくしてくれました。
「こんなダメダメな自分でもやればできるんだ」と自信にも繋がりました。
そしてこう思ったのです。
この感動と経験を私と同じような状況の人たちにも伝えてあげたい!
と。
このブログは、そんな簿記素人だった私の勉強法や簿記に関する情報を体験記と交えてお届けしていきます。
特に、会社勤めで時間に追われて働きながらも、これから日商簿記2級や3級を
独学で受験しようと考えている方に是非読んでいただきたいと思います。