簿記2級における独学の勉強方法と一発合格するためのコツ
2016/06/08
簿記2級を独学で受験する人とは?
独学で進める簿記2級の勉強方法は、その人の環境や経験地によって様々です。
簿記2級をこれから独学で受験しようと考えている人は、比較的次の要因が絡んでいる可能性が高いと思います。
①仕事や家事をしながらの受験となるので、専門教育を受ける時間が取れない
②経済的に厳しいので専門教育を受けるお金がない
③自己啓発が目的でマイペースで自分の視野を広げていきたい
こんなところではないでしょうか。
①はまさに私が受験した状況です。
私の場合はサラリーマンなので、働きながら仕事以外の空いている時間を
有効活用できる独学という勉強方法で試験に臨みました。
②についてはそれぞれの家庭事情があるかと思います。
逆にどうしても専門教育を受けたいがためにアルバイトなどで費用を稼ぐ、
例えば新聞奨学生などがそれに当たります。
寝る時間を割いて肉体労働をしながら勉学に励む、いわゆる「苦学生」というやつですね。
③は、はっきり言って自己投資です。
日々様々な情報に目を向けて勉強し、「自分」という財産を形成していくのが大好きな人たちです。
もしくは、ただ単に試験合格だけが目的の「資格ゲッター」というやつですね。
資格取得後に就職・転職に活かそうとか、そういう考えがまったくない人たちです。
簿記2級を独学で進めていくためのコツ
簿記2級では、おおまかに「商業簿記」と「工業簿記」の2ジャンルに分かれています。
ここでは仮に、簿記3級を取得済みか若しくは、
簿記3級を勉強した事があるという条件での勉強方法をお伝えしていきます。
実際に私は簿記3級を受験してはおりませんが、
勉強をしていた時期がありましたのでこの設定にしました。
簿記3級を勉強していた方であれば、簿記2級の商業簿記は
その延長線上で頭にも入りやすいかと思いますが、問題となってくるのが工業簿記です。
差異分析やCVP分析など、数学的要素が大きく絡んできますので、
昔数学が苦手だったんだよなぁ...という人は工業簿記の克服を
重点的に行った方がよろしいかと思います。
なぜならば、日商簿記2級の合格ラインは70点だからです。
各設問の配点を考えると、第1問~3問の商業簿記が全問正解で60点です。
そうなると、工業簿記は10点以上取れれば合格という理屈になります。
しかし、毎回合格率、難易度にばらつきのある日商簿記試験ですから、
万が一「外れの回」に当たってしまったときは、
得意な商業簿記で満点を狙うということが難しくなってきます。
そこで足りない点数を補うのが工業簿記です。
これは逆も然りです。
苦手ジャンルだからいいやと理解度の深掘りを疎かにしていると結果的に
「あと1箇所取れていれば合格点だった」という事態にもなりうるのです。
まさに
「1点を笑う者は1点に泣く」
とはこのことですね。
したがって、簿記2級を独学で進めていきたい方に強く訴えたいのが、
横断的な学習法
をとることです。
第1問~5問を全て平均点以上を狙う意識付けと勉強方法が一発合格の鍵となってきます。