簿記2級で使う電卓おすすめは?簿記に向いている電卓の選び方
2018/10/18
簿記2級の試験で、絶対欠かせないアイテムの一つが電卓です。
電卓の性能や使い方の違いで、合格率に差が出てくると言ってもおかしくはありません。
そこで今回は、簿記2級合格の立役者となる、おすすめの電卓やその選び方を伝授致します。
日商簿記検定で使用可能な電卓
まず初めに、日商簿記検定で使用する電卓には、日本商工会議所が定める規定というものが存在ます。
この規定を守らなければ、試験当日に規定違反の電卓と判断された場合、
最悪は没収され、手書き計算(暗算)という最悪なパターンになってしまうので、くれぐれも注意しましょう。
以下の電卓機能があるものは会場への持ち込みができません。
・関数電卓やプログラム機能搭載
(売価計算・原価計算などの記憶機能があるもの)・プリンター内臓
・メロディー音の出るもの
・文字入力を含む辞書機能
・その他、電子手帳や携帯電話など
※ただし、次のような機能は、プログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を可とします。・日数計算 ・時間計算 ・換算 ・税計算 ・検算(音の出ないものに限る)
簿記における電卓の選び方
桁数は10桁以上
電卓の桁数はできる限り多いほうがいいです。
日商簿記の問題では、億単位の取引を計算するケースが多々あるので、
あえて簿記試験に向けた桁数多めの電卓を選ぶのがポイントです。
少し大きめのサイズ
サイズ選びは、少し大きめがポイントです。
なぜなら、簿記2級の勉強を進めていくうちに、
自然と電卓を打つスピードが速くなっていきます。
そうすると、「ブラインドタッチ」まではいかなくとも、それに近い形で電卓を打てるようになります。
したがって、キーの幅があり、キー入力のしやすいものを選ぶとなると、
少し大きめのサイズがベストフィットするのです。
GT機能とメモリ機能
電卓のスピードアップのコツとして、GT(グランドトータル)機能とメモリ機能を
使いこなせるかがポイントになってきます。
電卓を購入する際に
【GT】【MC/CM】【MR/RM】【M-】【M+】
というボタンがあるか確認しましょう。
キーロールオーバー機能
キーロールオーバーとは、早打ち機能の一種で、先に押したキーの指が離れる前に、
次のキーを押していても、そのキー入力を認識するという機能です。
キーロールオーバーの使い方として間違ってはいけないのが、
【1】と【2】を同時に押しても【12】と入力がされない事です。
あくまでも、【1】を先に離した状態で、【2】が押されていなければ【12】と表示されないのです。
キーロールオーバーには、電卓の機種によって
「2キーロールオーバー」「3キーロールオーバー」など、
段階的に多くの桁数を同時認識できるようになっています。
電卓の早打ちをしたい人は、「3キーロールオーバー」の電卓を購入するといいでしょう。
私のおすすめする電卓
ここでは、私が簿記2級を独学する上で実際に使用していた電卓をご紹介します。
簿記の初心者である私が、使用感やコストパフォーマンスなどを考慮した上で選定した物なので、
これから簿記を独学で学習する人にとっては、かなりおすすめな電卓です。
Canon 12桁電卓 HS-1220TUG
私は、キャノンHS-1220をメイン電卓として使用していました。
12桁の文字入力盤は、特大ディスプレイにより、文字が大きくてとても見やすく、
キーの大きさも初心者にとっては最適だと言えます。
そして、何と言っても魅力的なのが、コストパフォーマンスに優れているという点です。
表示価格が5400円となっていますが、amazonを覗いてみると2000円以下の値段で購入ができます。
他の簿記検定合格者ブログを見ても、HS-1220を推奨している方が多いのが現状です。
また、2キーロールオーバー機能搭載ですので、早打ちにも対応できます。
唯一難点なのが、「打鍵音」が消せないという点です。
簿記2級を独学で進める際に、図書館やカフェなどの静かな場所で、
「カチャカチャ」と打鍵音を立てるのは、周りの目も気になってしまう事でしょう。
そんな時の対処法として、電卓の下にハンカチ等布製の物を敷くと、
振動が吸収されて打鍵音が緩和されますので、どうしても気になる人はお試し下さい。
※参考記事:簿記用電卓のおすすめ!Canon HS-1220TUGのレビュー
シャープ 実務電卓 ナイスサイズタイプ EL-N942X
一般的に、実務用電卓として人気を博しているのがカシオかシャープとなっています。
その中でもシャープのEL-N942Xは他の高級電卓と比べてコストパフォーマンスもよく、複数の便利機能もあり、心地よい打鍵感となっています。
上記のキヤノンHS-1220TUGと比べたときのメリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
①コンパクトで持ち運びに便利
約2cmほどですが、幅がHS-1220TUGよりもコンパクトになっていますので、カバンに入れてもそこまで場所を占領することはありません。
②サイレント機能
図書館など静かな場所でもストレスなく通常の打鍵ができます。
③アンサーチェック機能
1回前の計算と結果が合致すれば画面にOK表示がされます。
試算表や精算表の検算に最適です。
④5年保証
万が一故障してしまった場合でも、期間内であれば無償交換できます。
【デメリット】
①価格面
キヤノンHS-1220TUGと比べると、およそ倍額になります。
しかし、長い目で簿記・会計の世界に腰を据えて従事していく気持ちがあるようでしたらとことん使いこんでみるのもいいかもしれません。
SHARP 電卓小型卓上 EL134HX
これは、もともと自宅にあったもので、サブ電卓として使用していました。
1000円以下のお値段という割には、12桁の数字入力が可能で、
さらに2キーロールオーバーの機能も搭載していますので、簿記初心者の私にとっては十分な機種でした。
キャノンHS-1220をメイン機として使っていましたので、SHARP電卓はあくまでも、
試験当日に万が一メイン機が壊れてしまった場合の代替機
としての位置付けとして持っておきました。
本試験当日に、どんな事態が引き起こるかなんて誰にも分かりません。
備えあれば憂いなしです。
まとめ
その他の簿記2級合格サイトを見ていると、
や
などの高性能機を紹介しているページも散見されます。
しかし、私は実際に、上記で紹介した比較的リーズナブルなタイプの電卓で
簿記2級を独学で一発合格できましたので、電卓選びはあまり深く考えず、
最低限の機能が備わっていれば問題ないと思います。
もちろん、高い値段の高性能機を使えるに越した事は無いのですが、
各個人の懐事情というものもあるかと思います。
悩む前に、実際に店舗に足を運び、使用感などを確かめてみるのもいいかもしれませんね。
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