簿記2級の独学で必要な勉強時間と学習プランの作成方法
2017/06/10
簿記2級を独学で進めていく上で、必要な勉強時間と学習プランの作成方法についてご紹介します。
まず、簿記2級合格に必要な勉強時間を把握する事で、自分なりの学習プランを計画できます。
私はサラリーマンという立場で、簿記2級に独学で一発合格していますので、同じような環境の方にとっては、イメージしやすいかと思います。
簿記2級に必要な勉強時間
簿記2級の合格に必要な勉強時間は、一般的に200時間前後とされています。
しかしネット検索で出てくる、簿記2級を独学で合格した人の体験記を見てみると
「1ヵ月で合格」
「3週間で合格」
など、そんなに短期間で合格できるのか?と思うほどの情報も散見されています。
その情報の真偽がどうであれ、私が一番お伝えしたいのは、
簿記2級を受験する人のバックグラウンドは人それぞれ
だという事です。
大学生が学校の課題やレポートをこなしながら簿記を受験するのか?
主婦が家事や子育てをしながら簿記を受験するのか?
フリーターがアルバイト以外の時間全て勉強時間に当て込んでいるのか?
会社員が仕事以外の時間で簿記の独学を進めるのか?
以上のような状況で、勉強時間の作り方もかなり違ってきますので、
1ヵ月で確実に合格できるとは言い切れないのです。
私の場合は、サラリーマンをしながらの受験でしたので、
平日は朝夜1時間ずつ、土日は余裕を持たせて3時間ずつの勉強時間を確保しました。
受験勉強の期間としては、3ヵ月で考えていましたので、
【月~金】2h×22日=44h/月
【土日】 3h×8日 =24h/月 合計:68h
68h×3カ月=204h
3カ月でおよそ200時間という、
ほぼ平均値と言える勉強時間のスケジュールで独学に取り組みました。
完全な初心者の場合
ここで注意してもらいたいのが、上記でお伝えした勉強時間は
「簿記3級の知識がある人」
の場合に該当する数字だという事です。
私は簿記3級を実際に受験していませんでしたが、
簿記3級受験に向けて勉強していた期間がありますので、
200時間という勉強時間で簿記2級に一発合格できたのだと自己分析しています。
したがって、完全な簿記初心者の方で、初めての受験が簿記2級という場合は、
簿記3級の知識を、最低限のレベル勉強しておく必要があるのです。
簿記3級のテキストは、<簿記2級の独学でおすすめなテキスト・問題集>のページで紹介していますので、
簿記初心者の方は、2級の学習に入る前に3級のテキストをざっとでもいいので、目を通しておく事をおすすめします。
その他、<電卓の選び方>から<電卓の練習方法>、簿記に向いている<シャープペンの選定>まで簿記初心者が試験一発合格を目指すならスタートダッシュですべきことは山ほどあります。
簿記2級の学習プラン
学習する準備が整ったら、次は試験当日までのスケジュール作成です。
このスケジュール作成については、細かいものではなくおおまかな大枠で捉えてください。
なぜなら勉強を進めていくうちに、自分の得手不得手な部分が分かってくると
細かな箇所をやり込んでいく時間などが発生して、
当初立てていた学習スケジュールとは徐々に異なってくるからです。
私が最初に立てた学習計画はこんな感じです。
テキストの読み込みについては、1週間の期間を設けていますが、
流し読み程度で早めに済ませておくことをおススメします。
また、「第4・5問」を先にプランに組んでいる理由は、工業簿記の学習は簿記2級から初めて登場する分野なので、最初にある程度の理解をしておかないと、
後々の学習に遅れが発生するのではないかという懸念があったからでした。
しかし蓋を開けてみれば、元々理系が得意分野でしたので、数学的要素の多い工業簿記は「解法」さえ憶えてしまえば、あとは公式に当てはめるだけなので、そこまで理解に苦しむような事はありませんでした。
また、「読む」ことよりも、実際に演習問題や過去問で「書く」ことのほうが、思考と記憶の定着率が向上すると感じました。
まとめ
簿記検定受験の前に調べておかなければならない事は、たくさんありますが、
その中でも勉強時間の算出と自分なりの学習プランの作成をしておく事で、効率的な学習を実現できると言えます。
サラリーマンという立場上、まとまった勉強時間を作るのが難しいので、
スキマ時間ができたらテキストを読んだり、<まとめノート>を作成し自分の間違いやすい箇所をチェックしたり、単語の暗記をする時間として当て込むのが
効率的な学習法でもあります。
勉強をやり始めると、自分の生活環境に合った学習スタイルがなんとなく分かってきますので、
最初から気張りすぎずに毎日30分でもいいので机に向かうことを最低目標として行動していきましょう。