簿記2級の間違い(まとめ)ノートの作り方
2017/03/06
簿記2級を独学で効率的に進めていく為には、間違いノート(まとめノート)を作る事をおススメします。
間違いノートとは、税理士や会計士の受験生が、毎回ミスしてしまいがちな論点を自分なりにノートにまとめる事です。
過去問や問題集をひたすら解いていくというのが独学のやり方ですが、さらに学習の質を上げる為に、弱点を明確にして常に意識を持って学習に取り組む事で平均点の底上げにも繋がっていきます。
今回は、基本的な間違いノートの作り方を実際に私が作ったのイートを参考にしながらご紹介します。
間違いノートのメリット
簿記2級の独学者が間違いノートを作る事にデメリットはほとんどありません。
間違いノート作成で得られるメリットは以下の通りです。
効果は2周目以降
間違いノートに、自分のミスしやすい論点を書き込んでおく事で、苦手意識の定着に繋がります。
常に自分の弱点とその解法を意識して勉強しておけば、過去問の2週目以降でスムーズに問題を解いていけます。
モチベーション維持
学習の内容以前の問題ですが、ノートに何か書き残す事で、それが物的証拠となり自分は勉強しているんだという気持ちになれます。
簿記2級の平均学習期間である2~3ヵ月の間、モチベーションの低下は必ず訪れます。
そうした時に、間違いノートを眺めていると「自分はここまで頑張ってこれたんだ」と再度学習へ取り組む起爆剤にもなるのです。
自分だけのオリジナルテキスト
簿記2級は、商業簿記と工業簿記の2分野を学習しなければなりません。
当然のことながら、テキストも2冊用意しないといけないのですが、ここで間違いノートが役に立つのです。
間違いノートには、商業簿記と工業簿記の苦手論点が書き込まれていますので、テキスト2冊分を1冊のノートに集約でき、持ち運びにコンパクトになるのです。
さらに市販のテキストでは、気になる項目には付箋を貼ったりしてチェックしなければいけませんが、間違いノートは自分なりに苦手論点を整理できますので、オリジナルのテキストとして読みやすく作る事もできるのです。
本番直前の総仕上げ
コンパクトな間違いノートは試験会場にも持って行けます。
自分に足りないものが、間違いノートを見れば一瞬で理解できます。
実際に頭だけで覚えた記憶力に頼るのと、間違いノートを見直すのでは雲泥の差が生じます。
問題用紙が配られる直前まで、間違いノートをくまなくチェックしておけば本当の意味でも最後の総仕上げとなるでしょう。
間違いノートの作り方
私の場合は、B6サイズの無地のリング式ノートを間違いノートとして使っていました。
間違いノートの作り方としては、まず簿記2級のテキストをざっと読み込んだあとに、過去問に取り掛かります。
そして答え合わせをして、正解だけを確認して次にいくのではなく、間違った設問に対して自分が何故こういう答えを導き出したのかを間違いノートに書き込んでいくのです。
人間は、自分のミスに対して頭で理解したつもりでいても、実際には理解しきれていない部分が多々あるのです。
仕事で同じミスを繰り返す人というのは、まさにそういった部類に当たると思います。
したがって、自分が間違えに至ったプロセスを書き込み、それに加えて正しい解法をメモしておけば、理解力の定着にも繋がるのです。
初心者の方は、問題集のやり始めの段階で、1問1問丁寧な答え合わせと添削をする事で、着実に簿記の知識が身に着いていきます。
間違いノート参考
それでは、私が実際に作成した間違いノートの一部を掲載します。
あくまでも自分専用に作成したものなので、文字が汚いのはご了承ください。
商業簿記
工業簿記
間違いノートの使い方
毎朝必ず見る
朝早くに起きて勉強するのは、学習の基本ですよね。
私は朝起きて学習に入る前には必ず、間違いノートに一通り目を通していました。
これを毎日習慣付けることで、苦手項目の理解力向上に繋がります。
付箋の活用
間違いノートを作っていくうちに、苦手論点を克服できた箇所はどんどん読み飛ばしていけます。
間違いノートの中でも、どうしても理解に苦しむ部分には付箋を貼っておきます。
そうする事で、一目で最重要克服ページを見つけられますし、苦手論点に対する学習意識も高まります。
苦手論点をマスターして、チェックした付箋を1枚1枚剥がしていくのは、ある意味快感ですね。
まとめ
簿記2級を独学で進めていく上で間違いノートを作成するのは、最初はどうしても時間がかかりますが、これが遠回りなようで最短の道となるのです。
間違いノートの作り方に「コレ」という明確なテンプレートはありませんので、最終的には自分の一番分かりやすい形でいいと思います。