簿記に役立つ電卓のブラインドタッチ練習方法
2017/06/10
簿記受験において、電卓はなくてはならない存在です。
将来的に簿記を活かした仕事をしたいのであれば、電卓のブラインドタッチは必須条件です。
そこで今回は、これから日商簿記を受験する初心者の方に役立つ電卓のブラインドタッチ練習方法をご紹介します。
右手か左手か?
まず初心者の方が電卓を打つ時に考えてしまうのは「電卓を打つのは右手なのか左手なのか?」という問題点です。
先に答えを言ってしまうと「どちらでもいい」というのが正解になります。
右手打ち、左手打ちにはそれぞれメリットがありますので、それを踏まえた上でどちらで打つか最初に決めましょう。
今回はペンを持つ手(利き手)が右の場合で見ていきます。
右手打ちのメリット
簿記受験をする上で、右手で鉛筆を持ちながら電卓を打つと、当然左手ががら空きになります。
そうなったら、右手で電卓を打ちながら左手で問題集やテキストをめくれる事になるので確認作業を同時に行える事になります。
右手打ちのメリット
逆に右手で鉛筆、左手で電卓というスタンスになると、計算メモを取りながら同時に計算機を打ち続けられる状態になります。
さらに、利き手と逆の手を鍛えられるので、右脳と左脳のバランスも向上します。
統計的に見て、簿記電卓の打つ手は左手が多いです。
なぜなら、上記の通りメモと計算が同時にできるので解答スピードが向上するからだとされています。
ちなみに私の場合は、利き手が右でシャープペンを持ちながら電卓を打っていました。
基本的な指の配置
ホームポジション
まず基礎中の基礎となるホームポジションです。
電卓の数字の配列はどのメーカーもほぼ同じです。
真ん中に「5」がありボタンには丸い突起物があるはずです。
ここに中指を置いた状態がホームポジションとなります。
これは、右手打ち、左手打ち共通です。
パソコンのキーボードの「F」と「J」に人差し指を引っ掛ける突起がホームポジションの目印であるのと同じ役割をしています。
右手のブラインドタッチ
右手のブラインドタッチ方法です。
「1」「4」「7」が人差し指
「2」「5」「8」が中指
「3」「6」「9」が薬指
「+」「-」「×」「÷」「=」が小指
という打ち方になります。
左手のブラインドタッチ
左手のブラインドタッチ方法です。
「1」「4」「7」が薬指
「2」「5」「8」が中指
「3」「6」「9」が人差し指
「+」「-」「×」「÷」「=」が親指
という打ち方になります。
基本的に上記のボタンをブラインドタッチできれば、簿記計算の基礎は抑えられます。
その他の「CA」「RM」「CM」キーは電卓の機種によって配置がバラバラだという点から、どの指を使用するのかは使う人に依存します。
ブラインドタッチ練習法
電卓のブラインドタッチ練習方法は至ってシンプルです。
初心者向けにレベル5段階に分けています。
【横の動き】
①1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=55
②10+9+8+7+6+5+4+3+2+1=55
【縦の動き】
③1+4+7+2+5+8+3+6+9=45
④9+6+3+8+5+2+7+4+1=45
【斜めの動き】
⑤192837465+918273645=1111111110
上記の①~⑤の指の動きを毎日5分間でいいので練習してみてください。
練習をやり始めて2~3日は、キーを見ながら打っても構いませんが、それ以降は完全に目を瞑るか視線をずらすなどして、意識的に電卓を見ないで打つようにしましょう。
日頃からパソコンのキーボードを触っている人ならお分かりのはずですが、ブラインドタッチというのは意識的にキーボードを見ないで打ち続けなければ一向にマスターできないのです。
結局、自分で打ち切れない部分は「目」でキーボードを追ってしまい、不完全なブラインドタッチとなってしまうのです。
重要なのは、「目」で覚えるのではなく「指」に覚え込ませる
という事なのです。
したがって、練習の初期段階では指の位置が定着しづらくて打つスピードが物凄く遅く感じる事でしょう。
そこで「目で見た方が速いよ」と感じてしまった人は結局ブラインドタッチに挫折してしまうのです。
この最初の壁を乗り越えて地道にブラインドタッチの練習をやり続けた人は、結果的に目で見ながら電卓を打つ人よりも断然スピードが速くなりますので、諦めないで続けてみましょう。
まとめ
簿記3級~2級だけの受験を考えている人は、ブラインドタッチができなくても何も問題はありません。
簿記受験で重要なのは、電卓を打つスピードよりも簿記の基礎知識の習得や仕訳処理の正確性が求められるからです。
いくら電卓をブラインドタッチで瞬く間のスピードで打てたとしても、基本的な仕訳作業が間違っていたらいつまで経っても正解に辿り着けないので何の意味もなくなってしまうのです。
ただし、将来的に簿記1級や税理士試験、会計士試験を受ける予定でいる人は、簿記2級とは比べ物にならないくらいの出題の幅と問題量ですので、あらかじめ鉛筆を持つ手とは逆の手をブラインドタッチできるくらいまで鍛え上げておけば、同時進行で処理できるようになりますので、後々自分を助ける事になります。