試験対策テクニック①過去問の進め方
2016/06/08
このページでは、日商簿記2級の試験対策テクニックと題しまして、独学で簿記の学習を進めていく上でも有効かつ効率的なテクニックをご紹介していきます。
第一回目は「過去問の進め方」についてです。
あなたは、簿記2級の過去問を進めるときに何か意識していることはありますか?
もしかして、最初から1ページずつ順番にめくって解答用紙に記入して進めていくような真似はしていませんか?
もしそうだとしたら、今日から私が行っていた学習形式を実践してみてください。
簿記2級の過去問は3点セットで覚える
過去問の進め方として有効なのが、問題・解答・解説を3点セットとして最初に全部読んでしまうことです。
もちろん、事前に商業簿記・工業簿記のテキストをよく読み込んだ上での学習形式となります。
過去問を3点セットで覚えることで、自然に問題に対する解答パターンというものが大筋のイメージとして脳内に染み込んでいきます。
完全に記憶するのではなく、出題形式の全体像を吸収するイメージです。
読み進めていくうちに、理解しづらい項目や実際に採点してみると必ず間違える箇所が見えてきます。
そこで登場するのが、付箋です。
自分にとっての弱点や盲点となる箇所はテキストでも過去問でもバンバン付箋を貼り込んでしまうのです。
そして100%理解でき、実践形式でも満点に近くなった項目は付箋をはがしていきます。
最初は付箋の数が多く覚えるのが大変に感じてしまいがちですが、徐々にマスターして付箋が少なくなっていくのが快感となっていくことでしょう。
これが、<簿記2級を独学で合格するための学習効率やモチベーション維持方法>でお伝えした学習における「ゲーム感覚」なのです。
付箋をはがす度に「またレベルアップした!」と嬉しくなります。
付箋の貼り方テクニック
過去問1冊を全て丸暗記できるにこしたことはありませんが、そんなことはドラえもんに登場する暗記パンでもない限り到底難しいですよね。
そこで記憶力や理解力を見える化させるために私の場合は、付箋を赤・黄・青の3色に色分けして貼り込んでいました。
赤は何度やっても理解できない。
黄は2回に1度は間違える。
青は3回以上に1度間違える。
といった具合に、理解度や実践形式での正解率に応じて段階的に仕分けしていました。
まとめ
なかなか試験に受からない人によくありがちなのが、偏って覚えてしまうことです。
工業簿記で満点を取ったとしても、商業簿記で20点しか取れなかったら何の意味もありません。
簿記2級の合格ラインは70点以上です。
ですので第1問~第5問までの各設問で平均点以上を取れるようにするには、この3点セット暗記法で、自分の弱点を炙り出してそこを強化していく方法が一番合理的なのです。