試験対策テクニック②メモ用紙の書き方
2017/06/10
簿記2級の試験対策テクニックシリーズの第2回は、「メモ用紙の書き方」についてです。
簿記試験の本番では、問題用紙・解答用紙とともに、計算用紙としてA4サイズの裏表白紙の紙が1枚渡されます。
このメモ用紙の使い方ひとつで、簿記2級の合否を分ける可能性もありますので、効率的な書き方をご紹介します。
メモ用紙はスッキリと見やすく書く
簿記検定本番のメモ用紙の書き方は、意外と重要です。
何も考えずに、ただ単に殴り書きのようにしてメモを取る人がいますが、この書き方はスピード重視だけで、後々見返してみると何が書いてあるのか分かりづらくなってしまい、返ってタイムロスとなってしまいます。
逆にメモを見やすく丁寧に書き過ぎても、時間だけが無常に経過して、決して効率的とは言えませんよね。
簿記におけるメモ用紙の書き方は至ってシンプルです。
スッキリと見やすく、そしてある程度スピードも維持する為には、文字をできるだけ短縮して書くことがポイントとなります。
書く文字を見やすく短縮することで、解答までのスピードが上がるだけでなく、見直しをする際に一目でチェックができたり、メモ欄のスペースをより多く使えるというメリットが生まれます。
メモ用紙の短縮記述方法
あなたは簿記の問題を解く上で、どういった内容をメモしていますか?
当然、メモの取り方は人それぞれですが、一番頻度の高いメモ内容はやはり「仕訳作業」になってきます。
ここでは、基本的な仕訳作業における勘定科目の短縮方法と計算メモの短縮方法をご紹介します。
勘定科目の短縮表記
簿記の基本中の基本とも言える仕訳作業。
その仕訳の際、勘定科目の名称をきっちりと書くのは本当に煩わしいです。
試験本番のメモ用紙には、この勘定科目をいちいち全部書き込まずに、省略することによって大幅に解答時間の短縮をすることができます。
私が短縮記号として使っていた勘定科目の一部をお見せします。
これは、あくまでも私が認識しやすい形式で記号化していますので、短縮方法はあなたの使いやすい(パッと見て認識しやすい)やり方でいいと思います。
金額の短縮表記
また金額の表記については、
¥10,000 ⇒ 10,-
¥150,000 ⇒ 150,-
¥2,000,000 ⇒ 2,000,-
このようにして、下3桁を省略した形式で下書きをしていました。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、早い段階で省略表記に慣れておくことで、本番環境であってもよりスピーディに解答を進ませることができます。
ただし、ここで一つ注意しなければならないことがあります。
解答する際に¥2,000,000を短縮したままの表記で¥2,000と記入してしまっては、当然不正解となります。
計算することに集中し過ぎたり、少しでも早く解答しようと焦りが出ると、こういったイージーミスを出してしまうのでよく注意しましょう。
メモ用紙は持ち帰れるのか?
日商簿記を初めて受験する方は、試験当日に戸惑うことが多々あるかと思います。
そのうちの一つの疑問として
「試験で使用したメモ用紙は持ち帰れるのか?」というものがあります。
答えはイエスです。
ちなみに、問題用紙も持ち帰り可能ですので、試験当日に時間が余った場合、メモ用紙に書き写した答えと問題用紙を持ち帰れば、いち早く採点ができますので、合格発表前に自分の点数が確認できるというメリットもあります。
問題用紙も有効活用しよう
既にご存知の方がいるかもしれませんが、一応情報共有しておきます。
平成27年の6月試験から問題用紙が4ページ綴りから8ページ綴りへと変更になりました。しかもこの変更は簿記2級のみとなります。
参考:簿記検定試験2級問題用紙が見やすくなります(平成27年6月試験から)
したがって、今までの問題用紙よりも空白スペースが広く使えますので、場合によっては問題用紙に直接メモを書き込むほうが、より解答時間短縮に繋がると考えられます。
まとめ
今回は、仕訳のメモの取り方をより時短で効率的な手段として、記号化するようにとお伝えしてきました。
簿記2級の試験は時間との勝負です。
勘定科目の記号化は今日やってすぐに身に付くほど簡単ではありませんので、普段の学習の中で常にメモを書く癖をつけておき、日頃から短縮記号に慣れ親しんでいくようにしましょう。